2026/08/11

ローカルLLMと量子化学計算の連携を考える

macbook pro M1 が1台余ったので、Ollama(ローカルLLM)を利用して、GAMESSやGaussianの入力作成と計算後処理を自動化できないか検討する。

ただし、LLMに量子化学計算そのものを任せるわけではない。LLMの役割は、計算目的から手法、基底関数、電荷、多重度などの候補を整理し、入力仕様を作るところまでとする。内容を規則ベースで検証し、承認後にGAMESSまたはGaussianを実行する。



計算終了後は、収束、エネルギー、振動数、エラーなどを機械的に抽出し、LLMには結果の要約と次の計算候補を提示させる。

まずはGAMESS 2024 R2を使い、構造最適化、振動数解析、結果レポートまでの流れを試みる。Gaussian 09(x86バイナリをロゼッタ互換での実行)は、既存計算の再現用として残す予定である。

2026/03/25

Population Analysis (原子電荷)

ChangeLog


2026/01/29

M5 (ARM64) ・Tahoeの環境構築

円安やメモリ価格の高騰から、そろそろ更新しておかないといけないかと思い、M5の登場に飛びついて購入。これまで使ってきたOS X(macOS) の変遷は Lion → Snow Leopard → El Capitan → Mojave → Big Sur → Tahoe となり、MacBook Proは6台目です。

環境構築はhomebrew のみですが、intel fortran がmacから撤退するなど、intelバイナリへの撤退が近づいてきています。

Thunderbolt 3 は筐体左に2ポートのみだったのが、筐体右に1ポート追加。電源アダプタの新規格 MagSafe 3 が筐体左に追加、Audioジャックが筐体左に移動、フル規格のHDMI 2.1 が筐体右に追加など、周辺機器の運用が改善。タッチバー廃止(物理ファンクションキーの復活)は、妥当なハードウェア変更と思う(タッチバー関連のプロセスが止まっていて、いちいちkillallしていたので)。

AI対応で、特殊なVRAM管理をしていそうだが、まだ真価はこれからか。ローカルLLMが、動かせるモバイル環境としては破格のパフォーマンスとなっているのは間違いない。

MacBook Pro (13-inch, Late2011)
CPU: 2.4GHz Core i5
Memory: 8GB
MacBook Pro (13-inch, Mid2012)
CPU: 2.5GHz Core i5
Memory: 16GB (upgraded)

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early2015)
CPU: 3.1 GHz Intel Core i7
Memory: 16GB DDR3

MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports)
CPU: 2.8 GHz Intel Core i7
Memory: 16GB 2133 MHz LPDDR3
MacBook Pro (13-inch, M1, 2020)
CPU: Apple M1 (APL1102) 8 cores (4 high-performance 3.2GHz, 4 high-efficiency 2.1 GHz)
GPU: Apple GPU 8 cores
Memory: 16GB 4266 MT/s LPDDR4X
MacBook Pro (14-inch, M5, 2025)
CPU: Apple M5 10 cores (4 high-performance 4.6GHz, 6 high-efficiency 3.0GHz)
GPU: Apple GPU 10 cores
Neural Engine: 16 cores
Memory: 24GB 9600 MT/s LPDDR5X

2021/08/07

GAMESS-USをM1 Macbook proで

homebrewは、ver 3.0 によって、ARM64に対応できている。そのため、開発環境としてgfortran 11.1.0が利用可能となった。

独自ビルド(September 30, 2020 R2 Public Release)

2021年7月現在では、GAMESS-USの、M1 Macでのコンパイルを調べても出てこないので、configスクリプトで生成した install.info comp compall をそれぞれ手で編集してコンパイルすることにした。

$ uname -m 

arm64

$ gfortran -v

11.1.0

となるので、install.info 内のTARGET指定を arm64へ編集と

setenv GMS_GFORTRAN          gfortran
setenv GMS_GFORTRAN_VERNO    11.1.0
setenv 
GMS_MAC_OSX_VERNO     11.4

comp compall 内のmac64をarm64へ編集

comp 内のgfortran のバージョン番号 case 11.1.0を追加

lked 内のGMS_MAC_OSX_VERNO 11.4を追加

... compddi に失敗(gfortran のフラグから -m64をはずすこと)

June 30, 2021 R1 Public Release

ところが、2021 R1版のリリース情報が直後に出てきた。こちらが、mac M1チップセットへの正式対応版となる。リリースノートによると、環境は独自ビルドしようとしたものと同じ。
Build support for Apple M1 with GNU GCC 11 (#558) (G. Schoendorff of Iowa State University).

新しいconfigを使ったコンパイルののち、exam01からexam48まですべて "Passed"となった。config内のgfortran バージョンについては、微修正が必要

なお、TINKER・NEOの機能追加ビルドは、idateの変数名ではまったが、コンパイルには成功した(インストール参考:https://qiita.com/taiyocching/items/6a311c08e25676947586 )



2021/07/04

M1 (ARM64) ・Big Surの環境構築

2021年、M1チップセットの登場が騒がしいなか、互換性を考えず購入(intel binaryであるGaussian系が動かないと完全な環境移行にはなりません)。これまで使ってきたOS X(macOS) の変遷は Lion → Snow Leopard → El Capitan → Mojave → Big Surとなり、MacBook Proは5台目です。

環境構築はhomebrew のみですが、intel版(Rosetta 2)ではなくarm版への乗り換えとなります。homebrewによるpymol のインストールは確認。

Thunderbolt 3 が筐体左に2ポートのみと、周辺機器の運用は、思ったより厳しいのですが、往時のネットブックのような長時間のバッテリーの持ちには驚きます。Webinarの配信・スクリーンキャストビデオ作成には十分です。

MacBook Pro (13-inch, Late2011)
CPU: 2.4GHz Core i5
Memory: 8GB
MacBook Pro (13-inch, Mid2012)
CPU: 2.5GHz Core i5
Memory: 16GB (upgraded)

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early2015)
CPU: 3.1 GHz Intel Core i7
Memory: 16GB DDR3

MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports)
CPU: 2.8 GHz Intel Core i7
Memory: 16GB 2133 MHz LPDDR3
MacBook Pro (13-inch, M1, 2020)
CPU: Apple M1 (APL1102) 8 cores (4 high-performance 3.2GHz, 4 high-efficiency 2.1 GHz)
GPU: Apple GPU 8 cores
Memory: 16GB 4266 MT/s LPDDR4X

2021/04/18

Parallels Desktop

 Mac OSX 環境で完結させるべきところ、どうしてもWindows環境が
必要なときがある。Parallels Desktop 16 の永久ライセンス版(Retail box) には
Windows10の評価版が付いてくる:通常インストール後にamazon等で
ライセンス購入すればよい。

そのほかの環境設定

・Macbook pro USキーボードの場合に、Windows側でキーボードレイアウトの変更が必要となるため、設定変更・再起動すること
https://inoccu.com/blog/2020/07/26/144429.html


(追記)

M1 (ARM32) Macbook Pro のParallels 16.5 (Retail box) 環境で、Windows10 preview / Windows 11 の動作を確認。ただし、Windows 11 は、ISOイメージをローカルでビルドしてTPM 2.0チェックを乗り越える必要あり。


2019/12/07

可視化ソフトウェア の導入と連携(2)

可視化ソフトウェアの環境整備にあたって、なるべく自動化をはかる。
Homebrewから、scienceレポジトリがアーカイブ化されたばかりで
最新情報は少ない。brewsci/scienceレポジトリに収録されているGUIの導入を試みる。

Jmol、Gabedit、Moldenの3種、コンバータとしてopenbabelの存在確認したが、いずれもターミナルから実行するものなのでbrew cask で管理されない。Avogadro 2は、brew caskからインストール可能で、これらに比較するとずっとカジュアルだ。
なお、moldenはバイナリインストールとソース・ビルドは失敗し、openbabelとgabeditはうまくいった。
  • Jmol 14.x のインストール(Homebrewレポジトリの有効化、brew cask からの JDK導入→jmol)
brew tap brewsci/science 
brew install openjdk
brew install jmol 
  • openbabel 3.x のインストール
brew install open-babel
  • Gabedit 2.5.x のインストール
brew install gabedit 
  • wxMacmolplt 7.x のインストール
brew install wxmacmolplt 

Homebrewだけでは対応が難しいので、GAMESSのために、wxMacMolPlt、Moldenの手動インストールをしておく。論文用にたえうる解像度のファイル作成のためには、GaussViewを加えてこの3種があればなんとかなるだろう。

  • wxMacMolPlt のインストール → homebrew でのインストールが可能になった
  1. http://brettbode.github.io/wxmacmolplt/
  2. 64bit または 32bitバイナリを選択 (Mojaveまでは、32bitが利用可能)
  • Molden のインストール → molden 5.7 (stable) は homebrew (brewsci/scienceレポジトリ) が対応しているが、最新版のインストールは以下の手順で
  1. https://www3.cmbi.umcn.nl/molden/  https://www.theochem.ru.nl/molden/ 
  2. molden6.9 の tar ballを入手 (FTP https://ftp.science.ru.nl/Molden/ から入ると、7.xのソース、7.xのMacOSX_fullバイナリが入手可能)
  3. 任意の場所で回答し、PATHに追加

Mojave時代の計算化学環境

2019年も終わりに近づき、32bitネイティブアプリが使える最後の世代の
Mojaveが安定してきたところでの記事更新。MacBook Proを更新しました。

OSXの変遷は Lion → Snow Leopard → El Capitan → Mojave
MacBook Proは4台目、こっそりMac miniも更新しています。

環境構築は、homebrew cask 一択になりつつも、
開発環境は定まりません。すっかり文房具になってしまいました。

MacBook Pro (13-inch, Late2011)
CPU: 2.4GHz Core i5
Memory: 8GB
MacBook Pro (13-inch, Mid2012)
CPU: 2.5GHz Core i5
Memory: 16GB (upgraded)

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early2015)
CPU: 3.1 GHz Intel Core i7
Memory: 16GB DDR3

MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports)
CPU: 2.8 GHz Intel Core i7
Memory: 16GB 2133 MHz LPDDR3

2018/04/15

可視化ソフトウェア の導入と連携(1)

計算後の可視化には、構造、電荷・双極子モーメント、分子軌道・自然軌道、電子密度・密度解析・静電ポテンシャルマップなど、分子物性の把握に必要で、プリポスト処理を兼ねることが多い。

プリポスト処理として、すべての機能を満たすツールは少ないので、ツール群の組み合わせやシェルスクリプトでのデータ整形が基本である。

・事前準備
xcode-select --install
http://brew.sh/ からワンライナー・インストール

・PyMOL
https://qiita.com/Ag_smith/items/58e917710c4eddab46ee
を参考に

PyMOL オープンソース版 https://sourceforge.net/projects/pymol/
依存パッケージ群
glew freeglut python3.6 libpng tcl-tk pmw freetype2 libxml2 msgpack
をインストール
homebrew からscienceパッケージが削除されたため

brew tap brewsci/core

などの点だけ注意。Open-Source PyMOL が動作する。

・AIMALL
'Atoms in Molecule"(分子内原子の方法)と呼ばれる、電荷密度勾配の可視化手法をツールとして提供している。

AIMALL Standard版 http://aim.tkgristmill.com/index.html
氏名・所属機関・本文を記入するとライセンスが送られてくる。
最新の64bit バイナリ・インストールすると、/AIMAll に実行ファイルが
インストールされる。無料のStandard版では、12原子以上・400 primitive basis set 以上は実行できない。

・そのほかの可視化ソフトウェア 一覧

2016/02/24

El Capitan時代の計算化学環境

旧記事ではmacmini + OSX (Lion)の環境構築を記録したが、
MacBook Proの軽量化とOSXが El Capitanで安定してきたので
順次、刷新予定。

この3年での環境の移り変わりは以下。Lion → Snow Leopard → El Capitan
というように変遷してきてます。


MacBook Pro Late2011-13inch
CPU: 2.4GHz Core i5
Memory: 8GB
MacBook Pro Mid2012-13inch
CPU: 2.5GHz Core i5
Memory: 16GB (upgraded)

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early2015)
CPU: 3.1 GHz Intel Core i7
Memory: 16GB DDR3

2012/03/15

Proxy server経由でのssh接続

macをクライアント機として用いる場合、
インプットをsftpでアップロード

計算サーバにssh接続・ログイン、コマンド実行

処理済みデータをsftpでダウンロード
という流れになる。

macの実体はBSD系Linuxなので、特別なソフトウェアを導入しなくても
ターミナルX11コンソールからの実行が可能である。
ただし、所属機関のネットワーク環境によってはproxy serverを経由してのssh接続
ポートフォワーディングが必要となってしまう。

WindowsではTera Term(オープンソースになって開発が継続中)やPuTTYなどのターミナルアプリケーションにポートフォワーディング機能が備わっているものがある。

mac標準のターミナルを利用することを前提に、2つの選択肢を示す。
・connect
・corkscrew

1. connect

ftp://ftp.st.ryukoku.ac.jp/pub/security/tool/openssh-supports/connect.c
などからソースをダウンロードし、適当な一時フォルダでコンパイルする。

gcc -o connect connect.c -lresolv
sudo mv connect /usr/local/bin

あとは、~/.ssh/config へホスト名・ポートなど記入すれば
意識せずにポートフォワーディングが利用できる。

参考:http://rewse.jp/blog/p/3196


2. corkscrew



(執筆中)


#. Terminalの環境設定メモ

OSXのbashで、.bashrc を読み込んでくれなかったので、.bash_profileでsourceするように書き加えた。
~/.bash_profile
if [ -f ~/.bashrc ] ; then
. ~/.bashrc
fi

~/.bashrc
export PATH=/usr/local/bin:~/bin:$PATH

2012/01/12

BootCampによるWidonws7デュアルブート

Windowsをインストールする場合には、
・パーティションを切ってデュアルブート(Boot Camp)
・仮想化ソフトウェアの利用(Parallels, VMware, VirtualBox)
の選択肢がある。

Windows OSのライセンスは少なくとも別途購入しなければならないが
なるべく費用を抑えるとなると、Apple純正のBoot CampやオープンソースのVirtualBox
という選択になる。

対応するドライバや、USBサポートなどではAppleのBoot Campに軍配が
上がりそうなのでBoot Campの利用を試みる。
ただし、LionからはWindows 7のみがサポート対象になる。
参考:
http://manuals.info.apple.com/ja_JP/boot_camp_install-setup_10.7_J.pdf

まず、ユーティリティ>Boot Camp アシスタントの起動。
「最新のWindowsサポートソフトウェアをAppleからダウンロード」し、
CD-Rメディア等に焼き付ける。Windows 7のインストール時に必要となる。

続けて、Boot Camp アシスタントから「Windows 7をインストール」
Windows用のパーティションを作成することができる。
デフォルトでは20GBが割り当てられているが、用途によって容量を調節する。
今回は、「均等に分割」オプションを選択した。
Windows 7のインストールCDをマウントするように指示があるので、
Windows 7 professional 64bit版をドライブへ挿入する。

Windows 7のインストールは、ボリュームラベル「BOOTCAMP」へ行う。
未フォーマットのため、NTFSにフォーマットすることが必要。

タイムゾーンがLocal TimeとUTCでずれてしまう問題は、
http://inforati.jp/apple/mac-tips-techniques/windows-hints/how-to-fix-time-zone-problem-of-boot-camp-windows.html
のように、レジストリを変更することで解決する。
あらかじめCD-Rに作成したWindows用サポートソフトウェア・ドライバ(Bootcamp)を
インストールする。

2011/11/28

Windows実機とのキーボード・マウス共用

Windowsの実機を並べて作業する際、
共存のためにディスプレイ・キーボード切替機(KVM)が便利である。

Lionのディスプレイ出力には、thunderboltとHDMIが並んでいるという時代なのに
手元にあるVGAポートしか持たない切替機を通すのは、さすがに気が引ける。
(4ポート DVI接続の切替機は、実勢価格25,000円ほどで購入できる)

Tigerでは、synergyをソースからコンパイルし
LAN経由でキーボード・マウス共有をしていた。
が、Lionでは(MacPorts環境下での)コンパイルに失敗するらしい。
(参考: http://d.hatena.ne.jp/simabuki/20110819/1313730526

そこで後継のSynergyKMをインストールして、机上の省スペース化を目指す。
http://sourceforge.net/projects/synergykm/ から
SynergyKM-1.0b7-Installer.dmg (2.4 MB)をダウンロード。
RequirementにLionは含まれていなかったが、気にせずインストーラを実行。
"Install Synergy for all users"を選択すると、「システム環境設定」の
その他の項目に表示される。LaunchPadには表示されない。
サーバーとして実行するので、screen nameにmac miniのコンピュータ名を入力、
隣に置いたwindowsノートのコンピュータ名も入力。

windowsクライアントには、QSynergy
http://www.volker-lanz.de/software/qsynergy というGUIがオススメ。
また、mac用キーボードからの日本語入力への切り替え(Ctrl + Space)のために、
CmdSpace http://www.h5.dion.ne.jp/~pollux/
を使用している。

2011/11/25

Tex環境(とgnuplot)

ポストプロセスでデータ分析が終わったら、
そのままTexのTableに落としたいことがある。

できることなら、
そのままシームレスに論文執筆ができればありがたいので
Tex環境は、gnuplotなど可視化ソフトウェアと同じウェイトを占める。

1. Texの導入
Lion用のTexは、MacTex-2011というパッケージで配布されているので
から、MacTeX.mpkg.zip をダウンロード(1.85GB、執筆時の最新バージョンは30 July 2011版)。

インストールすると、本体は/usr/local/texlive に
ghostscript関係は /usr/local/bin に展開される。
/Application/Tex に関連アプリケーションがインストールされ
Launchpad からも起動できるが、
統合環境であるTexShopのバージョンはやや古い2.43である。
Lion用最新版は 
から、3.04以降を利用できる。

他に同梱されるものは
TeX Live Utility : パッケージ管理
TeXworks : エディタ
LaTeXiT : 数式の画像作成 web/スライドに便利
BibDesk : 文献ファイル管理
Excalibur : スペルチェッカ

かつては、個別にインストールしていたものが
一度に導入されるので非常に便利になった!


2. gnuplot
gnuplotは、データ可視化の定番でPostscript出力ができることから
Texとの相性がよい。
スクリプトさえ整えてしまえば、論文用のグラフ作成が半自動化できる。
かつては、X11を使う場合にはX11のターミナルから起動し
macのaquaインターフェースを使う場合には、aqua termをインストールして
さらにgnuplotをソースからコンパイルする必要があった。
(さらにreadlineをソースから入れたりした記憶がある。当時のコンパイルオプションは


./configure --with-aqua --with-x --with-readline=gnu --enable-history

Lionでは、64bitコンパイルだとaqua termが動作しないなどの注意が必要なようで
のようにオプションフラグを立てる必要があるらしい。

しかし、コンパイルの必要性は、先のHPC on Mac OS Xでも紹介されている
Octaveによって払拭された。
から、04-21-2011版をダウンロード(120.8MB)し、展開すると
Extrasフォルダに、gnuplot-4.4.3-aqua-i386.dmg が同梱されている。

インストールすると、/Application/Gnuplotに展開され
Launchpadから起動できるaqua-32bitバイナリが利用できる!
バージョンは4.4 patchlevel 3(最新版は4.4 patchlevel 4)だが
ほぼ最新な上に、その昔苦労したファイル名のtab補間も可能で
readlineが有効になっていることが分かる。
(追記:ソフトウェアアップデート後、ライブラリの依存性の問題か、クラッシュするようになった。記事は少し古いが、オルタナティブなインストール法を参考に解決を試みる。
http://www.miscdebris.net/blog/2009/09/16/install-gnuplot-on-mac-os-x/ )

ターミナルから直接呼び出したい場合には、
/Applications/Gnuplot.app/Contents/Resources/bin/gnuplot への
エイリアスやシンボリックリンクを /usr/local/binなどへ貼っておこう。

開発環境の導入

1. Xcode

Snow Leopardまでは、XcodeがDVDメディアに付属しており
追加インストールをすることができた。

Lionからは、インストールとパッケージ管理が iPhone/iPadの操作感に寄り添いつつあり
App Storeでインストールとアップデートを、Launchpadでアプリケーションの起動を行う。

XcodeはApp Storeからインストールする。
「開発ツール」カテゴリからXcodeを選択し、
1.68GBのダウンロードを待つ。バージョンは4.2.1に上がった。
Tigerでの2.4.1から相当上がった。

2. Fortran

HPC on Mac OS X http://hpc.sourceforge.net/
で配布されているGFortranバイナリを利用する。
(お世話になっていたTiger用のバイナリは配布が終わっていた。。。)
gfortran-lion.tar.gz (gfortran only) をダウンロードし


sudo tar -zxvf gfortran-lion.tar.gz /

/usr/local/bin 以下に展開される。

path設定、vim設定などは旧い環境を見ながら
.bashrc へ書いて行くことを忘れずに。

(追記)

Gamessをコンパイルした際、test setであるexam04などで実行エラーが頻発した。静的リンクされたオブジェクトや数学ライブラリなどの不整合なのかもしれない。
GFortranバイナリの配布先は、本文中のHPC on Mac OS Xの他にもビルドされている。

統計ソフトウェアRの開発用tools http://r.research.att.com/tools/
こちらには、TigerやLeopard用、Xcode用のアドオンまで提供されている。

また、GCC公式サイトからは、様々なビルドが提供されているが、
計算用には上記で紹介したどちらか、またはFink版・Homebrew版がよいように思う。

セットアップ後、OS Xのダウングレードは可能か

mac mini (Mid2011)は、Snow LeopardとLionの間の時期の製品である。
実勢で5万円を切った背景には、旧OS搭載機の在庫を無くしたいという事情も
あったのではないかと思う。

衝動買いのように購入した結果、届いた製品は
Lionのプリインストール製品。
ACアダプタ内蔵のため、付属品は眼鏡ケーブルとDVI変換アダプタのみ。
パッケージの大きさは、旧mac miniの半分で製品の大きさと比例しているようだ。

開発環境として使うためには、計算nodeと下位互換が必要。
Lion → Leopard
Lion → Snow Leopard
のダウングレードを試すために、FireWire400で新・旧mac miniを接続
command + T でターゲットディスクモードでインストーラを立ち上げる。

。。。
。。
インストールは上手くいった?が、通常ブートしない。
ブートローダーがOSのバージョンを見ているのか
カーネルパニックで再起動するしかない状況になる。

あきらめて、残っていたリカバリ領域から(optionキーを押しながらブート)
Lionの再インストールという段階で、インストーラはネットから落とすしか
無いらしいことに気づく。

結果、
4GBのダウングレードと再インストールのために6時間待ってから、
今度こそ、Lionの初期設定に!

macに求める環境

Tiger時代もいまも、mac miniがいくら安価だといっても
事務様式がMicrosoft Office中心であるため
日々の作文環境までmacにすぐに移行することは難しかった。
初期投資には5万に加えて、mac Officeを買うことになる。
Bootcampでデュアルブートする場合は、さらにwindows XPとOffice、
VMwareあるいはParallels Desktop、、、と芋づる式に出費が増える。

必然的に、mac mini (Tiger)の隣には既存のXPノートが並ぶことになった。
またサーバー室にはmacproなどの計算nodeを置く。

mac miniには
・開発環境
・テスト計算
・ssh, X11端末
・プリポスト(input作成支援、計算結果の可視化と分析)
・Tex環境(計算結果の整理)
・XPノートとのキーボード・マウス共有
などで、計算化学の端末機としての役割を求めている。

Lion時代の計算化学環境

intel mac の登場で、計算化学にmacを利用することが容易くなった。


中でも5万円台で購入できるmac miniのシリーズは
安価で省スペースなデスクトップPCとしても、開発環境としても秀逸で
OS X 10.4 (Tiger)時代から使い続けてきた。


しかし
OSが10.5 → 10.6 → 10.7と上がるにつれて、非対応のソフトウェアが増え
バージョンアップ時に切り捨てられることが多くなったこと、
整備済み品ではない新品でも、実勢価格で5万円を切るものが出てきたことから
OSX 10.7 (Lion)へ、思い切って移行することにした。


管理ノートとtipsはGoogle Site (非公開)で細々とつけていたものを
Lion導入に合わせて編集しながら少しずつ公開。ただし
スクリーンショット少なめ、更新遅め、基本的に自分用メモとして。

移行前 intel mac mini 3世代目
  Mid2007 (MB139J/A)
  Tiger 10.4.11
  Core2Duo(2.0GHz) / 120GB / 2GB(1GBx2)
移行後 intel mac mini ユニボディ 2世代目
  Mid2011 (MC815J/A)
  Lion 10.7.2
  Core i5(2.3GHz) / 512GB /4 GB(2GBx2)